給料だけで選んでいい?時間単価という考え方

働き方

「通勤時間は長くなっても、給料が高い方を選んだ方がいい?」

「通勤時間は、どれくらい負担になるんだろう」

そんなふうに迷ったことはありませんか。

・給料は上がるけれど、遠くなるのが気になる。
・通勤時間が何分までなら大丈夫なのか、分からない。
・条件を比べたいのに、比べ方が分からない。

なぎ
なぎ
給料の額に目が行きがちになりますよね。

求人票に並んでいるのは、給料や休日といった「わかりやすい条件」です。

でも、実際に働きはじめると、通勤時間が毎日の生活に影響します。

この記事では、通勤時間を計算に入れて職場を比べる時間単価について説明していきます。

この記事を読むと、こんなことがわかります。

時間単価の考え方
・通勤時間が時間単価に与える影響
求人票を見るときの考え方

転職に迷っている状態から、自分にとってどちらが得なのかを、数字で確かめられるようになります

【この記事を書いている人】
理学療法士歴15年以上。
キャリアアップのための転職と、ライフプランに合わせた転職、2回の経験があります。
この経験を通じて、ライフプランに合わせた職場の選び方を実感してきました。

通勤時間が負担に感じた体験談

1日24時間の限られた時間のなかで、8時間勤務と通勤時間によってプライベートの時間が限られてきます。

私は片道1時間半の職場に勤めていた時は、こんな事を感じていました。

朝の準備があわただしい
・子どもに何かあったとき、保育園まで迎えに行くのに時間がかかる
・保育園の送迎まで考えると、フルタイムで働いていたときより忙しい
・家族と過ごす時間が少ない

給料は満足していましたが、通勤時間が長いので、毎日時間に追われて慌ただしい日々でした。

なぎ
なぎ
通勤時間は仕事ではないのに、確実にセットでついてきます。

拘束時間という考え方

拘束時間とは?勤務時間8時間と通勤時間(往復1時間)を足すと拘束時間9時間になることを示した図。拘束時間は仕事のために使う時間

通勤時間を勤務時間に加えた、拘束時間という考え方があります。

拘束時間=勤務時間+通勤時間(往復)

拘束時間は、仕事のために使う時間と考えると分かりやすいと思います。

毎日何時間を仕事のために使っているのかがわかります。

例えば通勤時間が片道30分の場合は、

・8時間勤務
・1日往復の通勤で、1時間
→1時間+8時間=9時間

毎日9時間、仕事のために時間が使われています。

なぎ
なぎ
1日の時間は増やすことができません。
睡眠時間を考えると、通勤時間が増えるほどプライぺーとの時間は少なくなります。

時間単価という考え方

時間単価という言葉は聞き慣れないかもしれません。

アルバイトの時給のように、1時間の時給がいくらになるのかを表しています。

ここで気をつけて欲しいのは、勤務時間だけでなく通勤時間を含めた、拘束時間で計算することです。

時間単価=月収 ÷(1日の拘束時間 × 勤務日数)

これで今の給料から、1時間あたりいくらになるかがわかります。

注意して欲しいのは、ボーナスなどの賞与は計算に入れません

賞与は、はっきりした金額が分からないことが多く、変動することもあるからです。

賞与は別に確認する項目として見ておきましょう。

時間単価の計算例

イメージしやすいように例を出してみましょう。

給料・8時間勤務・20日勤務と条件は同じのまま、通勤時間を短くしたら時間単価はどれぐらいに変化するのかをみてみましょう。

時間単価の計算例。手取り20万円・月20日・8時間勤務の条件で、通勤往復2時間の職場は月の拘束時間200時間で時間単価1,000円、通勤往復20分の職場は166時間40分で1,200円。差は1時間あたり200円、1か月で32,000円分、プライベートの時間は1日1時間40分増える

今の職場
・手取り20万円
・通勤片道1時間(往復2時間)
・拘束時間は、1日10時間 → 月200時間
・時間単価は、1,000円

新しい職場
・通勤片道10分 (往復20分)
・拘束時間は、8時間20分→月166時間40分
・時間単価は、1,200円

通勤時間が短くなるだけで、時間単価は200円の差が出ることになります。

時間単価が200円上がるということは、1日8時間の勤務で1,600円分

20日働くと、1か月で32,000円分の価値になります。

時間単価が上がるだけでなく、通勤時間が往復2時間→20分になることで、プライベートの時間が1日1時間40分も増えることになります。

また、距離が近くなれば、給料が下がっても時間単価で考えると同じになるということです。

なぎ
なぎ

同じ時間働くなら、時給が高いほうがいいですよね。

求人票で給料が今より高いところを見つけても、通勤時間が増えるのであれば、時間単価も低くなり、プライベートの時間も少なくなるので、良い転職とはいえません。

通勤時間に対する考え方

通勤時間は短いほどいいことを示した図。片道1時間なら年間480時間(20日分)、片道10分なら年間80時間(3日と8時間分)。通勤50分の違いが年間16.7日分の差になる

私は、通勤時間は短いほどいいと思っています。

通勤時間は、給料が出ません。

そして、通勤時間が短いほど、時間単価が高くなるだけでなく、プライベートの時間を増やすことに繋がります。

通勤時間が、片道1時間の場合、
・1日往復で2時間
・1か月で40時間
・1年480時間=20日分

通勤時間が、片道10分の場合
・1日往復で20分
・1か月6時間40分
・1年80時間=3日+8時間分

通勤時間が片道50分の差があると、年間16.7日分の差がでます。

つまり、通勤時間が1時間の人は10分の人に比べて、約17日分、余分に仕事のために時間を使っていることになります。

なぎ
なぎ
約17日あれば、いろんなことができますね。

一般的な通勤時間

一般的には、片道30分から40分ぐらいとされています。

何分ぐらいまでなら通勤時間にしてもよいのかは、人によって条件や住む場所が違うので一概に通勤時間は何分までとは言い切れません。

ですが、この平均の通勤時間より長い、または通勤時間を負担・不満に感じているなら、一度時間単価で計算してみましょう。

今の職場の近くに引っ越すと、通勤時間が短くなった分、時間単価は上がります

さきほどの例のように時間単価が200円上がるなら、1か月で32,000円分の価値が生まれます。

家賃の上がり幅がそれ以内なら、通勤時間を短くする方にお金を回したと考えられます。

引っ越しを検討してみてもよいかもしれません。

それか、今の家に近い職場を検討してみてもよいかもしれません。

なぎ
なぎ

通勤時間をお金で買うということです。

通勤時間のイメージ

起床時間、朝の準備の時間、夕食の時間、就寝時間など、プライベートの時間がどうなるかのイメージをすることは大切です。

家を出るのは何時になるか。
何時までに朝の準備を終わらせないといけないのか
・帰り家に着くのは何時になるか。そのあとにやりたいことができるか
・何かあったとき、どれくらいで戻れるか

これらは、見落としやすい部分です。

仕事は毎日ありますので、仕事をするために、それ以外の時間をどう過ごせるのかも確認しておくことをおすすめします。

通勤時間によって、思ったよりもゆっくり時間を過ごせる、慌ただしくなることもあります。

なぎ
なぎ
通勤時間が長くなるほど、朝の準備や帰ってからの時間が慌ただしくなります。

時間単価だけでは決められないこと

ここまで数字の話をしてきましたが、数字がすべてではありません

時間単価以外の要因

せっかく転職するなら、給料は上がる方がいいと思います。

収入が下がると生活に影響するからです。

ただし、給料は減っても、時間単価が上がれば、長い通勤時間をやめて近所に勤めるのはありだと思います。

また、今の職場を時間単価だけで判断するのではなく、

・精神的につらい
・肉体的につらい

こんな場合は、給料・時間単価が下がっても、違う職場に行くことをおすすめします。

逆に、
・学びたいことがある
・今の職場が好き
・尊敬できる人がいる

この場合は、今の職場のまま時間単価を上げる方法を考えましょう。

時間単価の考えをしていくなかで、大事なのは、目に見える給与の額と時間単価の額は同じようにはならないという事です。

求人を見るときにどう使うか

実際に求人を見るときは、この順番で確かめます。

通勤時間を調べる(地図アプリで自宅から検索する)
拘束時間を出す(勤務時間+通勤の往復)
手取りを拘束時間で割る
今の職場の時間単価と比べる

通勤時間は、地図アプリで調べるのがいちばん早いです。

ただし、アプリに出る時間は目安です。

通勤の時間帯は道が混む
乗り換えの待ち時間が入っていない
雨や雪の日は変わる

気になる求人であれば、一度その時間帯に行ってみると確実です。

なぎ
なぎ
私は地図アプリで調べたあと、実際に行ってみて決めました。

雇用形態を変えることも考えているなら、こちらも参考にしてみてください。

知っておきたい。時短正社員とパートの違い
療法士が働く時間を減らすとき、時短正社員とパートで何が変わるのか。給与や賞与、休みの取りやすさの違いと、時短正社員の求人が少ない理由(常勤換算)、どちらが自分に向いているかの考え方を整理しました。

まとめ

まとめの図。1つ目は時間単価の出し方(1日の拘束時間×勤務日数=月の拘束時間、手取り÷月の拘束時間=時間単価)、2つ目は通勤が短くなると拘束時間が減り時間単価と自由時間が増えること、3つ目は家を出てから帰宅までの1日の生活をイメージすること

今回は、通勤時間を入れて職場を比べる方法を整理しました。

拘束時間=勤務時間+通勤時間(往復)
時間単価=手取り ÷(1日の拘束時間 × 勤務日数)

この2つで、求人票の給料では見えない時間単価が見えてきます。

・給料が上がっても、通勤時間が長くなれば時間単価は下がる
・通勤時間は無給だが、必ず毎日通勤が必要
・給与が下がっても、通勤時間が短くなれば時間単価は上がる

通勤時間は無給のため、短ければ短いほどいいです。

拘束時間が減れば、時間単価が上がるだけでなく、プライベートの時間が増えることになります。

そして、通勤時間を考える時には、通勤をするイメージを先にしておく事をおすすめします。

・家を出る時刻に、準備が終わるか
・帰り着く時刻の後に、やりたいことができるか
・何かあったとき、どれくらいで戻れるか

こういったイメージすることで、なんとなくですが1日の生活リズムがわかります。

自分にとって何分の通勤時間までなら負担がないのかがわかると思います。

まずは、今の職場の時間単価を出してみるところから始めてみてください。

思っていたより時間単価が低かった・高かったことがわかると思います。

自分が1時間いくらで働いているのかがわかることで、今の働き方を見つめなおすきっかけになります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事がお役に立てると嬉しいです。

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