知っておきたい。時短正社員とパートの違い

働き方

「時短正社員とパート、何が違うんだろう」

「働く時間を減らしたいけれど、どうすればいいか分からない」

そんなふうに迷ったことはありませんか。

・時短正社員とパートの違いが、よく分からない。
・収入がどれくらい変わるのか不安。
・パートにすると、この先のキャリアはどうなるか心配。

なぎ
なぎ
私も働く時間を減らそうと考えたとき、どうすべきか分かりませんでした。

働く時間を減らしたい理由は、人それぞれです。

育児や介護のこともあれば、自分の体調やパートナーの転勤がきっかけになることもあります。

どんな理由であっても、時短正社員とパートでは変わるものが違います

この記事では、2つの違いと、どちらを選べばいいのかを整理していきます。

この記事を読むと、こんなことがわかります。

・時短正社員とパートで何が変わるのか
・時短正社員の求人が少ない理由
どちらが自分に向いているかの考え方
・決める前に確認しておきたいこと

自分にとってどちらが合っているのかが、判断できるようになります

【この記事を書いている人】
理学療法士歴15年以上。
キャリアアップのための転職と、ライフプランに合わせた転職、2回の経験があります。
この経験を通じて、ライフプランに合わせた職場の選び方を実感してきました。

時短正社員とパートは、雇用形態が違う

時短正社員は正社員のまま勤務時間を短くする働き方、パートは時間で働く雇用形態という違いを表した図

いちばん大きな違いは、雇用形態そのものが違うことです。

時短正社員:正社員のまま、勤務時間を短くする
パート:時間で働く雇用形態

時短正社員は、正社員のまま働く時間だけを減らす形です。

パートは、雇用形態そのものが変わり、正社員ではなくなります。そして、雇用条件が様々です。

この違いが、給与や賞与、休みの取りやすさ、この先のキャリアにまで影響してきます。

時短正社員は、誰でも選べるわけではない

もう1つ、知っておきたいことがあります。

時短勤務は、育児や介護など、事情がある人を対象にしている職場が多いです。

「働く時間を減らしたいから時短にする」という選び方が、できないこともあります

制度があるかどうかは、職場によって違う
対象になる条件(子どもの年齢など)も、職場によって違う

自分の職場の就業規則を確認するところから始めてみてください。

なぎ
なぎ
制度があっても、条件に当てはまらないとできないことがあります。

7つの点で比べてみる

具体的に何が違うのかを、7つの点で説明していきます。

 

時短正社員とパートを7つの点で比べた表。給与、賞与・昇給・退職金、社会保険・有給、休みの取りやすさ、任される業務の範囲、この先のキャリア、求人の数

給与

どちらも、働く時間が短くなった分だけ収入は減ります

ただし、給与の決まり方が違います。

時短正社員

・今の基本給をもとに、勤務時間に応じて計算し直されるのが一般的です
・たとえば1日8時間から6時間になると、基本給はおおよそ4分の3になります
・手当がそのまま付くかどうかは、職場によって違います

パート

時給×働いた時間で決まります
・時給は求人票に書かれているので、働く時間から月の収入を計算できます

なぎ
なぎ

計算のしかたや手当の扱いは職場で違うので、具体的な金額は就業規則や求人票で確認しておきましょう。

なお、収入を比べるときは、通勤時間も含めて考えると見え方が変わります。

給料だけで選んでいい?時間単価という考え方
給料が上がる転職でも、通勤時間が長くなると時間あたりの実入りは下がります。拘束時間(勤務時間+通勤時間)で考える「時間単価」の出し方と、どこまで下がっても割に合うかの線の引き方を、転職経験のある理学療法士が整理しました。

賞与・昇給・退職金

ここがいちばん差が出やすい部分です。

正社員のままかどうかで、扱いが変わってきます。

・時短正社員:正社員なので、賞与・昇給・退職金の対象になる
・パート:支給されないことが多い(ただし職場によって違います)

長く働くほど、この差は大きくなっていきます。

なぎ
なぎ

パートで探すときは、賞与や退職金があるかどうかを求人票で確認しておきましょう。

社会保険や有給

どちらも、働く時間や日数の条件を満たせば加入・取得できます

ただし、パートは勤務時間によって条件を満たさないことがあります

・社会保険に入れるかどうかは、勤務時間などで決まる
・有給は、パートでも働いた日数に応じて付与される

なぎ
なぎ

社会保険への加入は、週の勤務時間、月の給与などのいろいろな条件があります。

休みの取りやすさ

休みやすさは、雇用形態よりも職場の体制で決まる部分が大きいです。

どちらの働き方でも、休みやすい職場もあれば、休みにくい職場もあります。

そのうえで、雇用形態によって違うのはこの2点です。

時短正社員の場合、
休日の曜日や日数は、正社員と同じになる
土日祝が休みかどうかは、職場によって違う
・有給は、勤務年数によって付与される日数が決まる

パートの場合、
勤務する日数や曜日を決めて契約することが多く、あらかじめ休みを組み込みやすい
・有給は働いた日数に応じて付与されるため、勤務日数が少ないと日数も少なくなる

任される業務の範囲

臨床の仕事そのものは、どちらも変わりません。

会議や委員会、後輩の指導などをどこまで担当するかは、雇用形態ではなく、契約内容と職場の方針で決まります

パートでも委員会に入る職場もあれば、時短正社員でも外れる職場もあります。

どこまでが自分の仕事になるのかは、決める前に確認しておきたい部分です。

なお、単位数のノルマも、勤務時間に応じて少なくなります

「時短にしたら、同じ仕事量を短い時間でこなすことになるのでは」と心配になりますが、そこは時間に比例して調整されるのが基本です。

キャリア

職場によって対応は変わりますが、大まかにはこう違います。

・時短正社員:正社員としての経験が続く。役職や昇進の道も残る
・パート:キャリアが一度止まると感じる人もいる

なぎ
なぎ

臨床の経験はどちらでも積み重なります。

何を優先するのかによって、選ぶものは変わってきます。

求人の数

最後に、意外と見落とされがちな違いです。

時短正社員の求人は、とても少ないです。

パートの求人は見つかりますが、時短勤務ができる正社員の募集は、ほとんど出てきません

次の章で、その理由をお話しします。

なぜ時短正社員の求人は少ないのか

理由は、常勤換算という数え方にあります。

リハビリの職場では、職員の人数を「常勤換算」で数えます

フルタイムで働く人が1.0、勤務時間が短くなると0.75などに換算されます

職場は、この常勤換算で人員の基準を満たす必要があります

つまり、時短勤務の人を採用しても、1人分として数えられません

だから、時短正社員の枠は、そもそも作られにくいのです。

なぎ
なぎ
私も時短勤務の正社員を探しましたが、見つかりませんでした。

今の職場で確認が必要

ただし、これは転職して時短正社員になる場合の話です。

今の職場で制度を使うのであれば、話は変わります。

制度があって条件に当てはまれば、時短勤務に切り替えられる可能性があります。

・まずは、今の職場に制度があるかを確認する
・条件に当てはまるなら、上司や人事に相談してみる

相談してみたら、思ったより融通がきくこともあります。

反対に、転職を考えるのであれば、パートという選択肢が現実的になってきます。

状況によって選ぶものは変わる

今の職場に残れるなら

時短正社員を相談する価値があります。

・収入をできるだけ落としたくない
・賞与や退職金を維持したい
・正社員としてのキャリアを続けたい

これらを大事にしたいなら、まず今の職場で相談してみてください。

転職を考えるなら

パートが現実的な選択肢になります。

・通勤時間を短くしたい
・勤務する日数や時間を、自分の生活に合わせたい

こうした条件を優先するなら、パートで探す方が希望に合う求人が見つかりやすくなります。

どちらが良いということはなく、今の自分が何を優先したいのかで、答えは変わります。

なぎ
なぎ
私は通勤時間が長かったので、家庭と仕事の両立を優先してパートを選びました。

時短正社員かパートかを決める前に、確認しておきたいこと

どちらか決める前に、確かめておきたいことがあります。

時短正社員かパートかを決める前に確認したいことを、今の職場に相談する場合(制度があるか、対象条件に当てはまるか、給与がどれくらい変わるか、担当や役割がどう変わるか)と、転職先を探すとき(賞与や手当があるか、社会保険に入れる勤務時間か、有給がどれくらい付与されるか、業務の範囲はどの程度か)に分けて示した図

今の職場に相談するとき

・時短勤務の制度があるか(就業規則を確認する)
・対象になる条件(子どもの年齢など)に当てはまるか
・給与がどれくらい変わるか
・担当や役割がどう変わるか

制度があっても、実際に使っている人がいるかどうかは別の話です。

先輩で使っている人がいれば、話を聞いてみると実際のところが見えてきます。

転職先を探すとき

・時給や月収だけでなく、賞与や手当があるか
・社会保険に入れる勤務時間か
・有給がどれくらい付与されるか
・担当する業務の範囲(会議や委員会に入るかどうか)はどの程度か

求人票のどこを見れば何が分かるかは、こちらで詳しくお話ししています。

求人票のどこを見る?分かることと分からないこと
療法士の求人票は、どこを見れば何が分かるのか。募集条件・給与・休日など7つの欄の見るときのポイントと、求人票では分からないこと、それをどう集めるかを、転職経験のある理学療法士が整理しました。
なぎ
なぎ
気になることは、求人票で分かる部分と、聞かないと分からない部分に分けて考えると整理しやすいです。

まとめ

時短正社員とパートの違いと、選ぶときのポイントをまとめた図

今回は、時短正社員とパートの違いと、どちらを選べばいいのかを整理しました。

時短正社員:正社員のまま時間を短くする。賞与・昇給・退職金が残りやすい
パート:時間で働く雇用形態。勤務日数や時間を生活に合わせやすい

そして、選ぶときに知っておきたいことが2つあります。

・時短勤務は、事情がある人を対象にしている職場が多い
時短正社員の求人は少ない(常勤換算で1人分として数えられないため)

だからこそ、どこで働くかによって選べるものが変わります。

今の職場に残るなら:時短正社員を相談してみる
転職を考えるなら:パートが現実的な選択肢になる

大事なのは、今の自分が何を優先したいかです。

収入なのか、時間なのか、働く日数なのか。

そこがはっきりすると、どちらを選べばいいのかを判断できます

まずは、今の職場に制度があるかどうかを確認するところから始めてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事がお役に立てると嬉しいです。

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